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メジマグロのナブラ


『つり丸』所属フィッシングライター&アルファタックル・フィールドスタッフが、マグロ、カツオを中心に、季節ごとの釣りを解説します
by Tuna-Fishing
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本牧沖のイシモチ

 昨年末、金沢八景・新健丸に『つり丸』の取材でイシモチ狙いで釣行しました。


 
本牧沖のイシモチ_a0272422_2232569.jpg

 
本牧沖のイシモチ_a0272422_2238252.jpg



 詳細は『つり丸』2月1日号に掲載されています。


 本編ではイシモチの近縁種と、記事に書ききれなかった内容を掲載します。

「イシモチの仲間たち、そのエサ」

 イシモチは沖釣りだけでなく、投げ釣りでも専門に狙うことがあるが、投げ釣りの本などには「岩イソメやサンマの切身を使う」と、書いてあるので、新健丸の船長に「他のエサを使うことはあるの?」と、聞いたら「エサは青イソメだけあればいい。自分でエサを持ってくる人もいない」ということだが、『海釣り大辞典』(服部善郎・廣済堂出版)によれば、「投げ釣りではニベも混じる」と、あった。

 確かにイシモチ(シログチ)は、下向きの口なのでゴカイやイソメ類を食べやすい形だが、ニベの方がやや上向きの口なので、より大型のエサを捕食するのかもしれない。
 
 近縁種のコイチフウセイクログチなどは釣りの世界ではマイナーでも、水産資源としては無視できないものがあり、宮崎県の魚、オオニベは種苗生産が行われるうえ、サーフからの釣りはルアーマンにも人気で、フロリダ周辺のhttps://en.wikipedia.org/wiki/Red_drum(英字資料)やブラックドラムなどはルアーやフライフィッシングでも釣られるほど、イシモチの仲間も魚食性が強く、大型になる種類も存在するため、むしろ関東地方の「イシモチ釣り」が、小型種を釣っているのかもしれない。

(マグロに例えるなら、クロマグロやキハダではなく、コシナガやヒレグロ(タイセイヨウマグロ)を釣るようなものか?!)


 以下は船長より、イシモチ(シログチ)釣りについて聞いた話。

・潮によってはいても全然食わなかったり、潮が変わった瞬間にバタバタ食いだしたりすることもあるよ。

・本牧沖は根掛かりすることもないので、仕掛けをたくさん用意しなくても大丈夫。

・「普段は30㎝~35㎝くらいまでは期待できる」(それより大きいのは半年に一度程度)
(同船者の話では、かつて「コイのような大きさ」のイシモチが上がったこともあるようですが、これは狙って釣れるレベルではなさそうです…)

 なお、「血抜きしたイシモチは味が違う」ということで、皆さんはエラの付け根をハサミで切り、血抜きしていたことが印象的でした。

 水圧の変化にはそう強くないので、海面まで浮かせると胃袋が膨張し、バケツの中でも腹を返すため、上手に針などでガス抜きをしない限り、小型魚でも無事にリリースするのは技術が必要でしょう。

 そのため、あまりハリを小さくしない方がいいかもしれません。(セイゴバリの12~13号が一般的)

by Tuna-Fishing | 2017-01-14 22:44 | カツオ・マグロ以外
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