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メジマグロのナブラ


2006年、「TVチャンピオン新サカナ通選手権」に優勝、2017年「検定王 1級ホルダーNo1決定戦」で優勝した日本さかな検定1級保持の会社員&フィッシングライターが、マグロ、カツオを中心に、季節ごとの釣りを解説します
by Tuna-Fishing
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与那国忘備録 3

 3月19日

 夜はやや冷えることが分かったため、少しだけ厚着で休んだ。
 それが功を奏し、今朝は体が軽い。

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「今日はもっと沖へ出る」


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 ということで、まだ薄暗い7:00直前に船は港を出た。

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 移動中も食ってくる可能性があるため、念のためにソフトヘッドのルアーも曳きながら一気に沖へ向かう。

 朝食は沖縄定番のランチョンミート「チューリップ」の缶を開け、スライスしてもらい、フライパンで軽く炙る。(コンロが丸く、鍋やフライパンを乗せてもずれない)
 パンに挟んで頂くが、やはり豚肉、体力がつく!

 1時間半ほど走り、沖の水中パヤオへ到達した。
 ジグも念のためサイズアップし、食い渋り用のジグはタックルボックスへ戻す。

 投入すると、エビング、ジギングともほぼ同時に食った! 昨日で脇挟みのやり取りも覚えたため、そのままガンガン巻いて寄せる。シビが上がった。
 2投目でもう1本追加。

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 船長が弱らせないようハリを外し、ツナ・チューブで活かす。

 4本のエサを確保したため、スタンディングタックル&スピニングの2本出しで流す。


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 と、イルカの群れが跳ね始めた!

 またエサを取られてはかなわんと、テツさんが巻き上げようとするが、船長が手で制し「そのまま続けろ」
 数十頭のハンドウイルカが跳ねるが、今回はエサにいたずらしなかった。

「名護の方ではヒートゥよく食べますよね?」
「与那国の人も好きだよ」

 と、話している間にも群れはしばらく船と共に跳ね続けたが、思う存分撮影を済ませた後、群れは遠ざかっていった。

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 今度は鳥が見え始めて…。
 
 いきなりスピニングタックルに100㎏近い魚がヒット! しかし、ベールを返して食い込ませる前に魚が跳ね始めた! 
 掛かりが浅く20分ほどでバラシ!!
 
 素早くエサを追加し、スタンディングタックルで流すと40分後の10:30にストライク! リールをフリーにしてPEを送り込む。
 船長も操船しながら様子を見る。エサを飲み込んだようだ。

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 ドラグを締めてフックアップ!

 激しく突っ走るが、落ち着いてやり取りする。

「掛かった後、へたり込む人や泣き出す人もいる」
 なんて聞いたが、40㎏級までのマグロは経験があるため、ハーネスを入れて思う存分やり取りを楽しむ。

 突っ走るが跳ねない。

「跳ねませんね」
「跳ねると外れやすいから、この方がいいよ」
「シイラと同じですね」

 と、これまでの経験を反芻しながら夢の魚と対峙した。
 魚が船の前に向かうと、素早く追い、正確に操船する。
 新品のPE8号&(船長の組んだPRノットで)60号+150号のシステムだ。無理にドラグを締めなければ獲れる。

 そうはいっても、これまで経験のないレベルの大きさの魚を相手にしているのだから楽しい事このうえない。昨日のサメでタックル強度も把握した。
 
 船べり近くで赤黒い姿を見せ、相当な重さで抵抗したが、ついに船長の銛が100kgを超えるカジキに打ち込まれた。何度か銛の柄でも突き、テツさんが金属バットで頭を何度も叩いて締める。
 最初は「自分で締めたい」と、思っていたが明らかに頭の骨がキハダより堅い。今の技術では魚に余計な苦痛を与える恐れや、思わぬ事故のリスクもあると考え、素直にプロの海人に任せよう。

 魚は全身を青く染め、胴震いして息絶えた。


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 3人がかりで船に引き上げ、写真を撮ってもらう。


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「角を切って、魚槽で冷やす?」
 と、船長。

 少し迷ったが、明らかに100㎏を超える夢のサイズ、港でも撮影したい。

「一度、港に戻ります!」

 かくしてルアーを曳きながら、久部良漁港まで引き返した。

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 西崎の前にはダイビング船も見える。

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 検量の結果は、130㎏!!

 ついに、夢を叶えた!!

 


by Tuna-Fishing | 2019-05-31 00:08 | 遠征 | Trackback | Comments(0)

与那国忘備録 2

 瑞宝丸に本日まで乗船していたお客さんたちも、ペンションに戻ってきた。
 上乗りのテツさんにも挨拶する。
 かつて糸満のマグロ船に乗っていたが、与那国に来たというので、かつてお世話になった大将丸・大城船長も当然ご存知。
 
 こちらのお客さんたちも全国から来られたという。
「エサを取る時のタナは、100mから上を探る」という。

 しかし、気にかかる一言が。
「今年は去年より魚が少ない。去年は5人で7本釣ったけど…」

 いささか冷や汗をかいたが、今日も何本か水揚げされていたので大丈夫だろう…。

「一緒に飲みに来ない?」
 と、お誘いいただいたが、先に夕食を頂いたため丁寧に辞去。

 

 3月18日

  大朝商店で朝食を買い込み、いよいよ瑞宝丸へ!

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  金城和司船長とも顔を合わせ、7:00に出船!
 
  タックルは4組、カジキ用にPE8号を500m巻いたスタンディングタックル、同じくPE6号を400m巻いたスピニングタックル、エサ取り用のPE3号を300m巻いたジギングタックル、GTその他諸々用にPE5号を300m巻いたキャスティング用だ。

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 カジキ用タックルにはリーダーの先にトローリング用スナップスイベルを結ぶが、この太さではユニノットしか経験がないので、おとなしく船長に結んでもらう。

 

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 1時間弱で与那国のパヤオへ到着。久米島や沖縄本島のパヤオに比べると簡素だが、漁場としての価値は遜色ない。

 テツさんがアリゲーター&ビーストマスター9000でエビング、筆者はジギングでエサ取り開始! 150gの鉄ジグを投入。100mまで沈め、水面までしゃくる。

 沖縄のパヤオ周りだから、すぐ食うか? 
 
 何度目かでアタリが来たが、すぐ外れてしまった。今度は獲るぞ!
 何せ、エサが取れなければカジキ釣りが始まらない!

 ガンガンジグをしゃくる姿を見て、船長も「本当に釣りが好きなんだね」

 来た! しかし、途中で跳ねたのはシイラ! 船べり直前でバレ、次に来たのはツムブリ!
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 何度か移動しながらエビングや潜行板を使った引っ張りも試すが、引っ張りでは一度バレたくらい。(潜行板は20mくらい潜るとか)
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 1時間ほどかけ、何とかジグでヒット! 1.5㎏級のシビ(キメジ)を目通しし、スタンディングタックルで引っ張る。

 途中でリールにPEを巻き込み過ぎていたと判明! 200lb(60号)を5~6尋ほどリーダーとして巻き込むため、PEでリールのラインキャパ一杯だとリーダーが巻き取れないのだ。
「これではリーダーまで巻けないから、もったいないと思わず道糸を減らして」
 エサを一時、スピニングタックルに付け替え、その間にPE8号を50mほど引き出し、切り捨てる。

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 PRノットも念のため、船長にお願いする(何という大名釣り!)。船長もMCワークスのヘビーボビンを使っていた。プロの結び方を学ぶ良い機会だ。

 
 3時間ほど曳いたところでエサが弱ったようだ。
 再びジグをしゃくるが、先ほど沖サワラに歯型を付けられるが、カツオやシビのアタリは遠い。

 ならば、と、相模湾のカツオ、メジ狙いの小型ジグに切り替え、ワンピッチで誘うとズドン! 沖縄遠征にもスキルジグは不可欠?!
 カツオが来たが、掛かりどころが悪く、血を吹いたのでおかず確定!
 次はシビが来た。

 
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 新しいエサでしばらく曳くが、途中で姿を見せたのはイルカ! あっという間にシビが頭だけにされた。


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 すかさずパヤオに近づき、あっという間にエサを確保して目通ししてもらうが、こちらもイルカに襲われた!

 ガップリ咥えて離さない。文字通り引っ張り合い。

 2,3度同じことが繰り返され、やはり頭だけ……。

「港前にGTやイソンボ、サメがいるから、それを釣ろう。初めて来たお客さんの腕を見る意味もあるけど、時にはミーバイも来るよ」
 と、船長。

 GTやイソマグロなら、記念写真にはいいけど……。
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 弱ったエサは既に落ちていたが、カジキのハリスから、ワイヤーリーダー&マグロバリの仕掛けに替え、エサを沈めるため口にオモリを入れる。


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 西崎の真ん前まで近づいた。
「100mくらい落としてみて」

 何度目かで、PEが突っ走った。
 エサが大きいためか、すっぽ抜け…。

「頭が残っていれば、食ってきます?」
「食うよ」

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 その言葉通り、またもやアタリ! 今度はしっかり食い込ませてからアワセを入れる。
 1.7mの「スタンディングバウト173」でやり取りするが、この大きさならハーネスは不要。

 サメか?

「サメ退治するから、船に上げる」

 5分程度で40㎏級のサメが姿を見せたが、ギャフが途中で外れ、同時にワイヤ切れ!


 




 
 
 

 

 


by Tuna-Fishing | 2019-05-18 22:35 | 遠征 | Trackback | Comments(0)

与那国忘備録

 『つり丸』5/1号でも記事が掲載されました!


 記事には掲載しきれなかった情報を、旅行記としてお伝えします。

  3月16日

 行きは那覇経由のため、バス経由で午前8時台に羽田発。那覇空港には11:30着だ。

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 ゆいレールでおもろまち駅まで向かい、宿に荷物を預けた後は沖縄そばの名店で「軟骨ソーキそば」を味わった。

 この辺りは道路も広く、都会という実感がある。釣具店にも寄るか?
 と、思ったがホテルの部屋でレバードラグリールにハーネスリングを取り付けたり、スピニングリール2台にPE6号を400m、遊びのキャスティング用にPE5号を300m巻いたりしている内に体力切れ!

 密かにヒージャー(ヤギ)の刺身を食べたいと目論んでいたが、休むことを最優先。


 3月17日

 翌朝は6時前に起き、まだ暗い中ゆいレールで空港へ引き返す。やはり空港へ向かう観光客がいっぱい。

 那覇から与那国は、1日1便、7:30発RAC(琉球エアコミューター)への乗り継ぎとなるため、前日入りが必要。
 搭乗口から飛行機まではバスで移動! 乗客は20数名ほど。

 CAさんも一人という小規模便だが、DHC-8-Q400CCという、カジキを運ぶため座席数を抑え、機体後方の貨物室を大きくとった特殊な機体だ。

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「与那国初めて行きます」というと、「ちゅらっく」という手作りの島の地図を頂きました!

 飛行中は与那国島の海底遺跡を撮った写真集『神々の棲む島』に目を通す。

 雲を抜け、下降を開始すると与那国は雨! 日本最西端の島を視界に捉えつつ、機体は滑走路へ入った。

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 小さな与那国空港の中を確認し、荷物を手に取った。

 間もなく、『瑞宝丸』のお母さんが車で迎えに来てくれた。挨拶して道具を積み込む。


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 10分ほどで久部良漁港を目前に臨む、瑞宝丸併営のペンション「サザンスマイル」にてタックルをセット。

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 宿の前は湿地帯から漁港まで水路が通っている。晴れていれば近くで原付を借り、島の中を回ってライトゲームを満喫したかったが、小雨が降るならこの水路しかない?!

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 家畜の牛馬が集落へ入り込むことのないよう設置された「テキサスゲート」を超え、西崎で「日本最西端の地」の石碑を確認。

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 やはり海の透明度が違う。しばし、西崎から海に見入った。
 曇っているため、台湾を見るのは難しいが…。


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アダンの実や美しいナーマ浜を確認しつつ、戻りがてらスプーンを投げるとヒットしたのはエソ! 

岸壁からも熱帯魚が群れているのが確認できるが、これらはエサ釣りが確実。


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地元の子どもたちが描いたのか、カラフルなカジキの絵も。


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漁協の「海人食堂」では西表島のイノシシ炒め定食で、ボリューム満点。定食に付くカジキの刺身も旨い。食堂内にもカジキの写真が続々。 


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食べ終わるとカジキが水揚げされている! クレーンで吊り上げ、計量後は角と尾を切り落とし、漁協のダンべで氷水に漬けて保管する。208㎏だ。


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「カツオをエサに3ノットくらいで曳く。ハリスは180号を使うけど、角で叩かれるとこれでも切れることはある」と、漁師さん。

 銛っ端はワイヤーでなくナイロンを使っていた。

「明日から瑞宝丸に乗ります」

「瑞宝さんなら、プロだから釣らせてくれるよ」とのこと。

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続いて港前の河口でルアーを投げると小型のバラクーダがミノーにガツン! ポッパーでガパッ! サバくらいの大きさだがトラウトロッドで遊ぶには文句なしに楽しい。


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漁協に目を戻すと、今度は75㎏級が上がっている。50lbタックルで釣ったようだ。

釣ったお兄さんも「かなり疲れました」と、わずかに疲労感が見える。

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ジャン、ジャンと銅鑼の音が響き始めた。見ると人々がハーリーで使うサバニを担ぎ、港へ降ろしていく。ジャン・ユンカーマン監督の記録映画『老人と海』で出てくる光景そのものだ。

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(公民館には、映画に登場するサバニが展示)


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サバニは港の真ん中まで漕ぎ出し、さっと戻るが、進水式のようで餅などが撒かれ、子どもたちが大喜びで拾う。


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海中遺跡観光船や、群れる熱帯魚に目をやる間に、カジキがもう1本水揚げ。

(計量した後、漁協のダンべで氷漬けにする)


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1800には270㎏のシロカジキが上がり、人だかりができる。(10隻程度で大会を開催していた模様)


続きは1~2週間程度でUPを予定しています。




by Tuna-Fishing | 2019-05-06 00:02 | 遠征 | Trackback | Comments(0)