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メジマグロのナブラ


2006年、「TVチャンピオン新サカナ通選手権」に優勝、2017年「検定王 1級ホルダーNo1決定戦」で優勝した日本さかな検定1級保持の会社員&フィッシングライターが、マグロ、カツオを中心に、季節ごとの釣りを解説します
by Tuna-Fishing
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与那国忘備録 最終

(注:ここからは単なる旅行記に近いので、その旨ご理解ください)

 道具を片付け、宿へ戻ると「夢の魚、カジキを3本キャッチ」という喜びが体から湧き上がってくる。
「魚送るため、送り状に住所と名前書いといてね」と、船長。
 よく休んだ。

 3月20日
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 朝食に沖縄そばを頂き、道具だけでなく荷物を片付ける。
 港では今日も出船するお客さんがいるが、ジギングでのカンパチ狙いとのこと。(昨日はオオクチイシチビキばかり食ってきたらしい)

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 瑞宝丸から独立した「漁幸丸」の小針船長ともお話しした。
 

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 漁協ではカジキが刻まれ、箱に氷詰めにされて沖縄経由で富山、熊本などに発送される。関東にはあまり入らないが、この時期は刺身でも良いというから楽しみだ。送り状を頂き、急いで記入する。

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 船には所属クラブ、「スプラッシュ」のステッカーを張らせてもらうが、8:00頃に再び出船していった。
 
 久部良郵便局に立ち寄り、チャーター料金、宿泊代、魚の送料等の支払いを済ませるが、1人チャーターのため「それなりの金額」になった。久米島のキハダより高くつくためサラリーマンには滅多にできない釣りだが、100㎏級を筆頭に3本、しかも1本はスピニングで仕留めたのだから、それだけ払う価値はある。

 
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 飛行機が出る2時間ほど前に荷造りを終え、瑞宝丸のお母さんの運転で与那国空港へ向かう。

 島の反対側を通ってもらったため、風はやや当たるが、それが心地よい。

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 放牧されている牛馬に目をやり、しばらく進むと「Drコトー診療所」のセット。

 ドラマ放送直後は結構お客さんが来たそうですが、今は釣り客とダイバーが殆どだとか。
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 続いて、与那国島の象徴たる「立神岩」。確かにアングルによっては……。

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 風が強いため、風力発電機の一台は台風が来たときに海に吹っ飛ばされたらしい!

 与那国島は中学校までなので、高校へ進学する場合は石垣島や沖縄本島へ行くことになる。なお、中学校での職場実習としての漁業体験にも瑞宝丸は協力している。
 
 与那国空港に到着、お礼を言ってお母さんは戻っていった。
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 今度は食堂で腹ごしらえ。与那国そばを頂き、買い物を済ませてからJTAで石垣島へ。
 与那国から石垣島へは空路でわずか30分程度。

 石垣島には知人のカメラマン、西野嘉憲さんがいるため、事前に訪問することを伝えていた。

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 空港で合流し、車で島内を回っていただいたが、やはり「カジキ130㎏」はインパクトがあった模様。石垣島ではなかなか出ないという。
 様々な石垣島での漁業の話、魚の話を伺い、あっという間に時が過ぎていった。今はグルクンを追い込み漁で獲る人がいなくなっているのが残念だという。
 パヤオのマグロ類も、小型魚を釣り過ぎないよう要注意。

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 次回は千葉県の和田浦でお会いする予定だが、水中漁の様子を記録した写真集『海人ー八重山の海を歩く』が、6月に発売!

 最後は空港でもう一人の方とお会いし、石垣島の事情も伺った。

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 ソデイカとマカジキの寿司をつまみ、夕闇が迫るころ、羽田へ発って夢の遠征は幕を閉じた。

 昔から夢見ていたカジキを仕留めた喜びは、こうして三か月後にBlog記事を打ち込む間にもじわじわ広がってくる。沖縄は様々な歴史があり、特に離島は本島とは違った事情があるも、そこに暮らす人々、そして青い海、見事な魚たちの魅力は尽きることがない。

 与那国島は日本一カジキに近い、まさに夢の島、宝の島だ。

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(この釣行記事は、『つり丸』5/1号に掲載されました)
 
 




by Tuna-Fishing | 2019-06-24 21:55 | 遠征 | Trackback | Comments(0)

与那国忘備録 4

 ついに、少年時代から夢見ていた100㎏を超えるカジキを仕留めた。
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 その余韻に浸りつつ、漁協で撮影してもらう。
 観光客の方も「これを釣ったの?」と、驚く。
「カジキは初めてです」

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 と、こちらも笑顔で答える間に、カジキは手早くエラと内臓を取り除かれ、角と尾びれを切り落として漁協のダンベで氷漬けだ。
「角は持って行く?」
 
 少し迷ったが、部屋の肥やしにするよりは写真の方が価値がある。剥製にするにも予算が掛かるため、身を送る方が優先だ。今回は遠慮する。

 大朝商店でおかずを買う暇もなく、船長がスピニングマーリンの専用ロッドを持ってきた。
「これでやってみるといい」
 ありがたく拝借し、ソルティガ6500Hを付け替える。

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 12:40に再出船! 
ルアーを曳きながら沖へ向かっていくが、その間に昨日釣ったカツオを船長が捌き始めた。手早く四つ割りにし、皮目だけフライパンで焼く。冷水で素早く冷やしたと思ったら七味を効かせたタレに漬け、クーラーの中の刻みネギも合わせるとカツオ漬け丼の完成!

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 有難く頂く。七味のピリッとした味わいや、マヨネーズのバランスが絶妙でいくらでも入る。
 
 14:00頃に水中パヤオへ到着。
 今回も一投目からシビがジギング、エビングともヒット! あっという間にエサを確保し、2タックルで曳き始めた。

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 レバードラグタックルならAFTCOのハーネス、スピニングタックルならゴールデンミーンのギンバルで対処する。
 いずれもカラビナが装着されているため、アタリがあったら手に取るのは容易だ。

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 10分後、スピニングタックルのエサを触ったと思ったら、レバードラグタックルのマカイラ16シルバーのドラグがギギギー!
 素早くフリーにして食い込ませ、重さを確認してフックアップ!

 最初の魚ほど大きくないが、何度もジャンプを繰り返した!

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 船の前でも大きく跳ぶが、1本目ですっかり感覚をつかんだため、別のカジキが船の近くを泳いでいるのも確認しつつ、ハーネスを入れるとわずか10分でキャッチ!

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 銛を打ち込んだ直後にハリが外れた。

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 サイズはおよそ70㎏級といったところ。

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魚体にはクロコバンらしきコバンザメがへばり付いていた。

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 僚船でも漁師さんがカジキを取り込み、何度も頭を叩いている。マグロより生命力が強いのかも?!

「食べるなら小さめの方が美味しい」
 と、船長。

 今度は迷わず角を切り、ワタ、エラを抜いて氷詰め!

 次は?
 2本キャッチした以上、残るはスピニングマーリン!!

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 スピニングタックル1本で曳く。
 
 およそ40分後、エサの流れている辺りで大きな頭が一瞬姿を現した!
「イルカか?」
「カジキだ! カジキ」
 そのまま曳き続けると、ユルユルにしていたソルティガ6500Hがジイイー!

 今度はベールを返し、しっかり食い込ませる。
 船長が船をリバースさせ、魚に近づいていく。この間に再びPEを巻き取った。


 エサを飲み込んだことを確認し、ギンバルを装着。ドラグを締めると同時に加速してフックアップ!

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 これまでにない、一番ハードなやり取りになった。
 ソルティガでマグロ類とやり取りするのは慣れていたが、やはりレバードラグよりライトでラインキャパも少ない。

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 しかも、魚は何度も船の前へ向かおうとするため、それを追いながらのやり取りだ。跳ねながら遠ざかっていく姿も鮮やか。
 止まられない時は、肘を回してロッドを支える。

「これを釣りに与那国迄来たんだから、頑張って」
「へいっ!」
 ハードだが、ノリノリで究極の魚とやり取りする。

 ドラグが弱すぎればいつまでも寄らないし、締め過ぎたら一発で切れる。しかも、PE6号にいきなり60号をPRノットで結んだため「すっぽ抜けないか」気になったが、カジキの手応えを満喫し、その遊泳力とスピードを実感した。これをルアーキャスティングで獲るのは相当難しいわけだ!
 だが、真下に潜るより左右へ走ることが多いため、次第に距離を詰めることができた。

 40分のやり取りで銛を打ち込み、スピニングマーリンでもキャッチ!!
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 スピニングでの最大魚はやはり70㎏前後。
 思わず膝の上に乗せてもらい、記念撮影。
 
 このリールを買った時から「100㎏級のマグロや、カジキまで獲れるリールだ」と、実感していたが、それから数年、メモリアルフィッシュを抱えた私は「セイルフィッシュをフライで釣るのは流石に厳しいが、スピニングマーリンも相模湾のキハダで喜ぶなら、番外編として相当楽しめる」と、確信した。

 さすがに3本キャッチすると、疲れが出ない訳ではないが、PRノットも無事だったのでエサを追加し、さらに曳くと……。

 エサを曳いているルートで水柱!
 すっかり食ったものと思い、ベールを返すが、まだ魚はエサをくわえ込んでいなかった。
 何と魚体がPEに触れ、突然の高切れ!

「ベールを返すのが早すぎた。魚が道糸に乗って切れたんだ」

 何ということだ! トップウォータプラグで早合わせし、すっぽ抜けるとの同じ理屈か?!

 再びラインシステムを組んでもらい、トローリングを再開するが、さすがに次のアタリが来る前にタイムアップ。

 しかし、「ストライク3回で2本キャッチできれば上出来かな」と、思っていたにも関わらず、ストライク5回で3本をキャッチできたのだから、予想以上の釣果となって不足などあるはずがない!

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 最後は西崎の灯台下、港の直前で帰りの駄賃とばかり(!)GTを狙う。
 キャッチ&イート派の筆者は、GTだけを目的に釣行することは考えにくいが、遠征の合間に狙えるなら何よりだ。

「ひと流しだけやるよ」

 右舷からツナタックルでポッパーを思い切りキャストする。あまりでかいのが食ったら上がるか?!
 一投目では空振り、船に近づいたところで巻き上げ、二投目。
 ボコッ、ボコ、と2アクション目でドパンッ!!

「出た! そんなに大きくない」

 重みが乗ったところで思い切りフックアップ! ドラグを鳴らしながら下へ一気に潜った。

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 根ずれしてはかなわんと、ガンガン巻き取る。魚の抵抗もあるが10㎏以下だ。強引に寄せると、浮いてきたのは5~6㎏級のキメジ!
 
 テツさんが頭を叩き、ぶっといワイヤーで神経締め! 神経締め用だったのか!

「これで満足か?」

「はい!」

 薄暗さを見せ始めた久部良漁港へ、瑞宝丸は帰港した。

 


by Tuna-Fishing | 2019-06-06 23:11 | 遠征 | Trackback | Comments(0)